検索したけど、上位に表示されない。または、会社名で表示されない。
最も多い相談です。
どの会社も、GoogleやYahooで検索した時に自分の会社が上位に表示されたい!と思うはずです。
そこで今回から3回にわたって、沖縄の中小企業・小規模事業者の皆さまに向けて、SEO対策の基礎から実践までをわかりやすくお伝えしていきます。
SEO対策とは?沖縄の企業向けにわかりやすく解説
SEO(Search Engine Optimization)は、日本語で「検索エンジン最適化」と訳されます。簡単に言えば、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、自社のホームページが上位に表示されるように最適化する作業のことです。
例えば、お客様が「沖縄 電気工事」や「那覇 美容室」などと検索したときに、あなたの会社のウェブサイトが検索結果の上位に表示されるようにする対策のことです。
なぜ検索で上位に表示されることがいいのか?
検索する人は、多くの場合、検索結果の上位に表示されたサイトから情報を見ます。
こちらは、1位から10位までの検索順位別クリック率データです。
Google 検索順位 | クリック率 |
---|---|
1位 | 39.8% |
2位 | 18.7% |
3位 | 10.2% |
4位 | 7.2% |
5位 | 5.1% |
6位 | 4.4% |
7位 | 3.0% |
8位 | 2.1% |
9位 | 1.9% |
10位 | 1.6% |
参考:FirstPageSage.「Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2023」
検索結果で1位を獲得したウェブサイトは、平均して約39.8%のユーザーがクリックしています。これは、検索した人が最初に目にするため、多くのクリックを集めることができます。
順位が下がるにつれて、クリック率も減少していきます。2位と3位ではそれぞれ約18.7%、10.2%、4位から6位では7.4%、5.1%、4.5%と、順位が下がるほどクリック率は低くなることがわかります。
特に、上位3つのウェブサイトが全体のクリックの大部分を占めていることから、SEO対策は、検索結果の上位を目指すことがとても重要であることがわかると思います。
上位に表示されることで、より多くのユーザーに自分のウェブサイトを見てもらう機会が増え、ビジネスの成果に繋がる可能性が高まります。
なぜSEO対策が企業にとって重要なのか
中小企業や小規模事業者にとって、SEO対策が重要な理由はいくつかあります。
一つづつ説明しますね。
地域密着型ビジネスの新規客獲得に最適
地域に根ざしたビジネスが多いのが沖縄の特徴です。
SEO対策により、「沖縄」「那覇」「石垣島」などの地域名と組み合わせた検索で上位表示されることで、地元のお客様にアプローチしやすくなります。
もう、ひと昔前のローカルビジネスの鉄板営業、折込チラシやポスティング、テルアポ営業や訪問・飛び込み営業では、新規客の集客効果が年々難しい状況です。顧客接点がオフラインからオンラインになりました。
そういう時代背景もあり、僕の地元でローカルビジネスしているオーナーさんには、SEO対策を行うことおすすめしています。SEO対策を頑張れば、取り組み方を間違えなければ、小さな投資からスタートできます。
小さく始めて、コツコツ続けていけば、24時間・365日、オンラインから安定して集客できるようになります。それが出来るのがSEO対策です。
費用対効果が高い
テレビCMや新聞広告などの従来のメディアは費用が高く、中小企業には手が届きにくいものです。
一方、SEO対策は、Google Analytics(アナリティクス)とGoogle Search Console(サーチコンソール)の基本的な使い方を覚えてしまえば、何とかなります。
特に、会社名や店舗名、製品名などの「指名検索」キーワードから始めると難易度も低く、すぐ実行できます。そして、顕在客からの流入が増えますから売上や商談につながります。
競合がひしめく検索キーワードの戦場で勝負すると、かなり難易度が上がり、専門家の支援が必要になり外注費が跳ね上がります。
「指名検索」「競合が少ないニッチな検索キーワード」と段階的に、SEO対策を進めると費用対効果も高く、内製化の体制もできますので、おすすめのSEO対策の取り組み方です。
長期的に見ると費用対効果の高い集客手段となります。
24時間365日の集客が可能
SEO対策により、ニーズの高い検索キーワードから上位を獲得すれば、継続的な集客が実現できます。
検索キーワードから着地したブログ記事で、見込み客(新規客)が次のステップに進めるように、しっかり情報設計とマーケティングの戦略を用意しましょう。それが出来れば24時間・365日、オンラインから安定して集客できる仕組みが作れます。
「ハコ(店舗・事務所)」「モノ(製品・商品)」「ヒト(対面)」で地域密着のリアルビジネスも、集客の接点はオンライン上になっています。
時間と手間はかかりますが、チャレンジし続ければ、オンラインで24時間・年中無休で新規客を集客することができます。小さな会社・店舗ビジネスに外せない集客手法がSEO対策です。
SEO対策の基本的な考え方
SEO対策の基本は、「ユーザーファースト」つまり「ユーザーの満足度を何よりも優先する」ことです。
検索エンジンは、ユーザーにとって価値のある情報を提供することを重視しています。
そのため、単にキーワードを詰め込むだけでなく、以下のような点に注意してホームページを運営することが大切です。
質の高いコンテンツを提供する
質の高いコンテンツとは、ユーザーの疑問や問題を解決する有益な情報のことです。
例えば、製造業なら製品の詳細な仕様や使用方法、メンテナンス情報、他社製品の違い、お客様の声など、「見たい・知りたい情報」を分かりやすく説明することです。
正確で最新の情報を、読みやすい文章や適切な画像を用いて伝えることが重要です。
ユーザビリティを向上させる
スマートフォンでの閲覧にも対応した、見やすく使いやすいサイト設計を心がけましょう。
弊社取引先を分析した所、約80%がスマートフォンでホームページを見ていることがわかりました。これは重要なポイントです。
まだ、スマートフォンに対応していない場合は、早めに対処しましょう。
サイトの表示速度を改善する
サイトの表示速度を改善するには、画像の最適化(サイズ縮小、適切なフォーマット使用)、不要なプラグインの削除などが効果的です。
サイトの表示速度を改善することで、SEOにも好影響を与えます。
適切なキーワードを使用する
「沖縄」「那覇」などの地域名と、業種や商品名を組み合わせたキーワードを適切に使用することで、地域の検索者にアピールできます。
次回は、これらの基本を踏まえた上で、具体的なSEO対策の手法について詳しくご紹介します。
沖縄の中小企業・小規模事業者のビジネスのウェブ活用がさらに発展するよう、わかりやすく解説していきます。
(次回予告:【沖縄の中小企業向け】SEO対策入門ガイド(その2):実践的なSEO手法)