近年、クラウドソーシングを活用してホームページ作成を依頼したり、リニューアルする企業が増えています。
クラウドソーシングとは、インターネット上で不特定多数の人に仕事を依頼し、報酬を支払って仕事をしてもらうサービスです。
ランサーズ、ココナラ、クラウドワークスが有名ですね。
ホームページ制作の分野でも、クラウドソーシングを活用してホームページをリニューアルするケースは珍しくなくなってきました。
クラウドソーシングを利用するメリットは、大きく分けて以下の3つです。
クラウドソーシングを利用するメリット
費用を抑えられる
クラウドソーシングでホームページをリニューアルする場合、制作会社に依頼するよりも費用を抑えられる可能性があります。クラウドソーシングでは、個人のフリーランスや中小規模の制作会社も登録しています。そのため、制作会社に比べて低価格でホームページ制作を依頼できる場合があります。
柔軟な対応が可能
クラウドソーシングでは、制作会社に依頼するよりも柔軟な対応が可能です。制作会社は、あらかじめ決められた制作プランや料金体系で仕事を進めることが一般的です。しかし、クラウドソーシングでは、依頼者の要望に合わせて、制作プランや料金体系を柔軟に調整できる場合があります。
スキルや経験豊富なワーカーに依頼できる
クラウドソーシングには、さまざまなスキルや経験を持つワーカーが登録しています。そのため、ホームページ制作の専門知識やスキルを有するワーカーに依頼することで、高品質なホームページを制作してもらうことも可能です。
クラウドソーシングを利用するデメリット
一方で、クラウドソーシングを利用するデメリットは、以下の3つです。
ワーカーのスキルや経験にばらつきがある
クラウドソーシングでは、ワーカーのスキルや経験にばらつきがあります。そのため、依頼するワーカーのスキルや経験を事前に確認しておくことが重要です。
コミュニケーションが取りにくい場合がある
クラウドソーシングでは、直接会ってコミュニケーションを取ることができません。そのため、依頼内容を正確に伝えたり、ワーカーとのコミュニケーションをスムーズに進めたりすることが難しい場合があります。
依頼内容を正確に伝えるためには、依頼する側もある程度ホームページについて理解しておく必要があります。
トラブルが発生する可能性がある
クラウドソーシングでは、トラブルが発生する可能性もあります。たとえば、ワーカーが納期を守れなかったり、成果物が依頼内容と違ったりする場合などです。そのため、トラブルが発生した場合の対処方法をあらかじめ考えておくことが重要です。
例えば、一言で「ホームページ制作」といっても、以下のような工程があり、全てができる人はあまりいません。もっと詳しく言えば、それぞれの工程がわかっていないでホームページが作れると言う方も多いのです。
- 戦略立案、情報設計
- ウェブデザイン
- レスポンシブデザイン
- 色彩理論
- コーディング
- フォントの選択
- ユーザーインターフェース(UI)
- HTML、CSS、JavaScript
- データベース
- デバイス毎の表示を最適化
- SEO、コンテンツマーケ
- サーバーとドメイン名の管理
どこまでできるのか?どの分野が得意な方なのか、しっかりと見極めて選ぶようにしましょう!
クラウドソーシングを利用する際に注意すべきポイント
クラウドソーシングを利用する際には、メリットとデメリットを理解した上で、慎重に判断することが大切です。
ホームページの知識がない初心者が、クラウドソーシングサービスを利用してホームページ作成を依頼する際には、以下の点に注意する必要があります。
依頼内容を明確にする
依頼内容を明確にしておけば、ワーカーとの認識のズレを防ぐことができます。依頼内容は、以下の項目を具体的に記載しておきましょう。依頼する側もある程度のホームページの知識が必要です。
ホームページの目的とターゲット層を明確にする
ホームページを制作する際には、まずホームページの目的とターゲット層を明確にする必要があります。ホームページの目的とは、ホームページを制作することによって達成したい目標のことです。たとえば、商品やサービスの認知度を高めたい、問い合わせを増やしたい、ブランディングを強化したいなどです。ターゲット層とは、ホームページを閲覧する対象となる人々のことです。たとえば、年齢、性別、職業、興味関心などによってターゲット層を絞ることができます。
目的とターゲットが明確でしたら、それに合わせたデザインを作成することができるため、大幅なズレはなくなりますが、ホームページの目的とターゲット層が明確になっていないと、ワーカーに適切なホームページを制作してもらうことが難しくなりトラブルの元になります。
SEOの知識
ホームページの検索順位を上げたいと考えているのであれば、「キーワード」を伝える必要があります。
SEO対策には、さまざまな目的があります。たとえば、
- 特定のキーワードで検索結果の上位に表示させたい
- ホームページの検索順位を全体的に上げたい
- 特定の地域で検索結果の上位に表示させたい
などです。SEO対策の目的を明確にすることで、ワーカーさんはキーワードを意識した見出しを考えるなど、適切な対策を行うことができます。
ワーカーのスキルや経験を確認する
ワーカーのスキルや経験を確認しておけば、安心してホームページ制作を依頼することができます。ワーカーのスキルや経験を確認する際には、以下の項目を確認しましょう。
- プロフィール
- 実績
- 評価
コミュニケーションを密に取る
クラウドソーシングでは、直接会ってコミュニケーションを取ることができないため、こまめにコミュニケーションを取ることが重要です。依頼内容の確認や、成果物の確認など、適宜コミュニケーションを取りましょう。
トラブルが発生した場合の対処方法を検討する
トラブルが発生した場合に備えて、対処方法を検討しておきましょう。たとえば、納期を守れなかった場合のペナルティや、成果物が依頼内容と違った場合の修正方法などです。
プロも使うクラウドソーシング
ここまで、メリット・デメリットをお伝えしましたが、弊社でもクラウドソーシングを利用します。
例えばロゴを依頼する場合は下記の要望を提出しました。
・パステル(未決定) ・手書き風でほっこりするようなロゴマーク ・「◯」と「◯」をロゴに ・縦型、横型の2タイプに、カラーと単色(白)の 2つのバリエーション。計4つのロゴマーク。・納品はイラレとPngで。
参考資料に要望する理由なども添付しています。
この場合は、思った通りの作品を作っていただけましたが、クラウドソーシング活用は、全部は上手く行っているわけではありません。
プロ目線で評価や作品をチェックして依頼していますが、途中でできないと断られたり、連絡が取れなくなったこともあります。
対面でコミュニケーションが出来ない分、リスクも感じますので、理解した上で活用される事をおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、ホームページ制作をアウトソーシングできる「クラウドソーシング」について解説しました。
説明したように、クラウドソーシングは、費用を抑えながら、柔軟な対応でホームページをリニューアルできるというメリットがあります。しかし、ワーカーのスキルや経験にばらつきがあったり、コミュニケーションが取りにくい場合があったりというデメリットもあります。
ホームページの知識がある上で利用するのであれば、ワーカーさんとの意思疎通ができ、仕上がりに大きなズレがなくトラブルが起きにくいということです。
クラウドソーシングでホームページをリニューアルする際には、メリットとデメリットを理解した上で、慎重に判断することが大切です。